国際結婚マニュアル
クールジャパンを彼に紹介vol.1
クールジャパンとは日本独特の文化や産業を指す言葉で、国の政策として「カッコイイ日本の魅力」を国内外へ発信し海外進出を推進することに力をいれています。
漫画やアニメ、J−POPやアイドル、自動車や電気機器、ファッション、建築や現代アート、食文化や日本舞踊、茶道や華道、スポーツなど、様々な事物が対象となっています。
今回は、そんな「クールジャパン」の中でも「ポップカルチャー」と呼ばれるものを紹介します。
ポップカルチャー
漫画・アニメ
ジャパニーズカルチャーと言えば、マンガやアニメ、ゲームを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。海外で日本のマンガはたくさん販売されています。『ドラゴンボール』や『ONEPIECE』、『NARUTO』『ドラえもん』『ポケットモンスター』『機動戦士ガンダム』『美少女戦士セーラームーン』など、日本で人気のあるマンガは海外でも人気があります。外国人の方の中には、日本語で漫画が読みたい、日本語でアニメを見たい。そんな思いから日本語を勉強する方も多くいます。
その一方、アメリカでは、マンガ(コミック)は男の子が読むものと言う意識があります。大人になるにつれて、ほとんどの方がマンガを読まなくなります。そのため、日本人の大人が普通に書店やコンビニなどでマンガを買ったり、喫茶店や電車の中でマンガを読んでいるのを見ると驚いたり呆れたりします。
海外ではアニメをANIMATIONと捉えるのが一般的で、アニメをANIMEと捉えるのがオタク層になると言われています。オタク層の方々は、日本のアニメがとても好きで、「日本に行ったら秋葉原に行ってみたい」など、日本人のオタク層と似たような傾向があります。コスプレやフィギュアなどを楽しむ外国人も増えています。
クールジャパンでマンガやアニメを彼に紹介する場合は、まずは一般的に人気のあるマンガやアニメを楽しんでもらい、子供の頃の気持ちを思い出してもらうと受け入れてもらいやすくなります。
ゲーム
ゲーム業界は、ポップカルチャーの中で売上を伸ばしている分野になります。これには理由があり、コストをかけて市場調査をし、その国の方に好まれるであろうものを受け入れやすく売りやすい形にして販売しているからです。受け入れられるコンテンツを提供することで、日本のコンテンツに興味をもってもらえる形になっています。
日本のゲームはとても人気で、世界中でヒットしています。東京ゲームショーなどでも、外国人の方をたくさん見かけます。世界的に見て、「マリオ」と「ポケットモンスター」は大人気です。「ポケットモンスター」は世界で最も売れたRPGとまで言われています。他にも、「ファイナルファンタジー」「テトリス」など、様々なゲームがヒットしています。
クールジャパンでゲームを彼に紹介したい場合は、一緒にマリオを楽しんでみてはいかがでしょうか。また、WiiSportsも大人気です。ゲームに苦手意識のある方でもスポーツ感覚で楽しめるためおすすめです。
J-POP・アイドル
海外で、J-POPサミットフェスティバルなど、J-POPを楽しめるイベントが盛況です。
たくさんのJ-POPのアーティストやアイドルがいますが、中でも海外でひときわ人気なのがきゃりーぱみゅぱみゅさんです。原宿カワイイ大使などにも就任しました。
また、ジャニーズなども海外で人気があり、海外公演の中継などをテレビで見かけた方も多いのではないでしょうか。
ボーカロイド(現実にはいないインタネット上のバーチャルアイドルの映像とコンピューターのソフトを使って作った音楽)など、日本のコアのファンがいるものが、海外にも浸透しています。ボーカロイドの初音ミクさんの単独ライブなども盛況です。
日本で生活をしていると、どこに行っても自然と聞こえてくることが多いJ-POPは、クールジャパンとして紹介するまでもなく自然と彼も詳しくなっていっているのではないでしょうか?どんな曲が好きなのか、逆に聞いてみて下さい。意外な曲が好きな可能性もあります。
映画
日本映画と言えば、黒澤明監督と宮崎駿監督がとても有名です。
黒沢監督は「世界のクロサワ」と言われるほど、海外でもたくさんの方に影響を与えアカデミー賞や世界三大映画祭での受賞など、大きな評価も受けています。国内でも、文化勲章や国民栄誉賞、東京都名誉都民、文化功労者など、数々の高い評価を受けています。
『姿三四郎』で監督としてデビューし、『羅生門』や『七人の侍』『天国と地獄』など、様々な作品を作り上げ、ハリウッドからもオファーを受けています。一時は失敗が続き不調になり自殺未遂事件などもおこしますが、ソビエト連邦からも招かれ、『デルス・ウザーラ』を完成させます。モスクワ映画祭金賞、アカデミー外国語映画賞を受賞し、黒澤監督復活を印象づけました。
宮崎駿監督は、アカデミー賞長編アニメ賞やヴェベツィア国際映画祭栄誉金獅子賞など、様々な賞を獲得し、文化功労者にも選ばれました。
初監督の仕事は『未来少年コナン』で、低視聴率でしたがたくさんの方に影響を与え、この作品に影響されアニメーターや演出家を目指すようになった方がたくさんいます。『ルパン三世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』など、その後様々な作品に取り組みます。最初のころの作品では興行成績はそれほどではありませんでしたが、次第に人気が高まっていきます。『魔女の宅急便』で邦画興行成績1位を獲得し、一気に知名度が上がります。
意外かもしれませんが、実は『アルプスの少女ハイジ』の場面設定や画面構成を担当したのも宮崎駿さんです。
クールジャパンで彼に映画を紹介する時は、この2人は外せません。
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